品川五山または城南五山と言われる住宅地がある。
島津山、池田山、花房山、御殿山、長者丸の5つ。
○島津山……江戸時代は仙台藩主伊達家(だてけ)の下屋敷。後に旧鹿児島藩主島津家の屋敷となり、「島津山」と呼ばれた。箱根土地会社に売却。その後販売。
○池田山……江戸時代は岡山の藩主池田家の下屋敷。箱根土地会社に売られ、住宅地に分譲。
○花房山……外交官・花房義質(よしもと)が子爵に上がったときこの山一帯を荘に買い入れたので「花房山」と呼ばれた。
×八つ山 ……現在「八ツ山橋」のあるところは武蔵野台地の突端になり、むかしここに海中に突き出した洲(しま)が8つあったので八ツ山と呼ばれた。八ツ山は地名こそ残っているものの鉄道にえぐられ、山はまったくなくなっている。
○御殿山 ……徳川家康はこの地に鷹狩りの時にひと休みするための御殿を造った。この別邸には歴代の将軍が遊びにた。
○長者丸……こんなお金持ちがいたらしい。「文政町方書上」によると、応永年中(1394〜1427)白金に移住し、白金長者と呼ばれるようになった柳下上総之助の子孫が、元和年間(1615〜1623)に村名主を勤めることになって白金台町に転居し、その旧居住地を字長者ヶ丸と呼ぶようになったという。「長者丸」の由来は、白金長者の「長者」と、中近世の城郭(館)を意味する「丸」から名付けられたものであろう。
品川ランチにとっては、五山は関係のない住宅地で、行ってもランチ屋はない。
品川ランチ五山といえば、
○品川グランドコモンズ(品川イーストワンタワー、太陽生命品川ビル、品川三菱ビル/三菱重工ビル、CANON S TOWERと2棟の住宅ビルで構成される高層ビル群。)
○品川インターシティ
○品川アトレ
○天王洲アイル……詳細を言えば、
●シーフォートスクエア
・シーフォートタワー
・シティグループセンター
・センタービル
・JTBビル
・アートスフィア
・第一ホテル東京シーフォート
●センタースクエアー
・天王洲セントラルタワー
・東京MIビル
・スフィアタワー天王洲
・天王洲郵船ビル
●パークスクエアー
・天王洲ビュータワー
・天王洲パークサイドビル
・JALビルディング
などがある。グランコモンズ、インターシティ、アトレなどよりも以前に完成。もちろん、駅中のエキュートよりも古い。
○高輪ホテル地域……これが一番古くからの地域。
となるだろうか。
港南高層ビルは上の品川五山で言えば、八つ山地域にあたる。
ランチ店の密集度が高いので、比較検討しやすい。
品川独自の店や文化は少なく、
東京の他の地域でそこそこ成功した店が支店を出している例が多い。
だから、品川にしかない店がありがたいというよりも、
銀座の有名店、新宿の有名店などが、
品川でも食べられるという便利さを味わいたいところだ。
品川アトレは「ニューヨーク」「ジャズ」がテーマとなっていて、
少し特色がある。
しかしこれをニューヨークっぽいと思って好きになる人は少なくて、
紛れもなく、品川である。
味やサービスの競争よりも、値段の競争が激しい地域である。
わたしにはぴったりである。
雑貨屋も欲しいが、フランフランもコンランショップも、東急ハンズも、無印良品も、出店なし。
港南海沿いの新築マンションの人たちはどこで買い物しているのだろう。
フランフランのBazarという店舗が天王洲アイルに出ている。
こんど行ってみようと思う。