韓国ドラマ「白夜」の強い毒を、
韓国映画の、明るい健全路線で中和したいと思った。
そこで「猟奇的な彼女」を再見。
何度も見た映画ではある。
今回見て、また新しい発見あり、
演技がおもしろく、脚本がおもしろかった。
よくできた話である。
英語題は My sassy girl と出ていたようで、
sassy とは、生意気な、元気なといった意味。
「猟奇的な」との翻訳は間違いの領域であるが、
映画のタイトルはとんでもの「超訳」が多いので、
まあ、人目を引けばいいのだろうけれど、
猟奇的は少しひどすぎる。
韓国側からクレームは付かなかったのかな?
笑いが基調で、話は平明、分かりやすい。
心理的な掘り下げもあり、ハッピーエンドで、
ヒロインはパンチやびんたがうますぎるけれど、
そして酒が強すぎるけれど、魅力満開。
巻き込まれる感じの男性の役は、
無限にいい人。理解が深い。愛が深い。
「白夜」の毒が次第に消えますように。
いまもタランチュラのテーマ曲が頭で鳴っている。
そしてタランチュラのセリフが頭の中でつぶやいている。
あの時、一緒に河を渡っていれば、
別の人生だった。
そういえば、ドラマの中では、
なぜ一緒に国境を越えなかったのか、
いまひとつ説得力がなかったと思う。