アメリカ映画。
本当に悪い奴だ。
人生の中でこういう人と出会ってしまったらどうすればいいか。
リンチはいけない、法治国家なのだからと教えられる。
暴力も報復も、国家権力の中心装置そのものである。
しかしリンチ以外に何があるというのだろう。
あくまで耐える、キリスト教的に耐える、そんなことができるのだろうか。
できないと思う。
できないからこそ理想としてのキリストの教えは尊い。
しかし現実には無理というものだ。
そして、悪人に都合のいい社会になるだろう。
とにかく死刑もない社会で、
人間がまともに暮らせるものだろうか?
たとえば、南米のどこかにある国の国籍を持っている人が、
日本で殺人、その後すぐにその国に戻れば、
日本の司法は及ばないのだという。
しかし、死刑はいけない、人間は判決を間違うこともあるとの論も分かる。
裁判官が死刑を宣告する時どんなに黒い心になるか、
想像してしまう。
分からないことばかりだ。