最近はまったく流行ではないが、
先日読んだ本に、弁証法的思考などという言葉が出ていた。
正、反、合の運動などと説明される。
どういうことかと言えば、
たとえば、物理学で、光は、粒子であり、かつ、波であると説明される。
光は粒子である。この命題が正。
光は波動である。この命題が反。
さて、ここまで出そろったところで、光の本質は何であるか、
粒子でもありかつ波動でもある何ものか、そのように考えを進めて、
一段高い次元から統一的に事象を解釈できるようになる。
一段深い次元からの理解といってもいい。
事象の内的連関の深い関係が明らかになれば、
表面上の矛盾は解決されることがある。
そのような解決の仕方を弁証法的思考と呼んでいる。
と私なりに思っている。
マルクスを読む時に必要になるので、いまでも用語として残っているのだと思う。
フロイトを読む時には特に必要ではない。この辺、やはりフロイトはすごい。