日本映画「隠し剣 鬼の爪」

珍妙な方言。
セリフと動作と映画の中での意味が、ずれていて、
そのずれに苦しみ、観客は吐き気を催す。
映像で香りを感じさせる映画もあるそうだが、
この映画は映像で吐き気を感じさせる、
大変な意欲作である。そして成功している。
映画を楽しみに来た客に、吐き気を感じさせて退散させるのだから、
客としてはよいプレゼントをもらってありがたい限りである。

藤沢周平は好きなほうだ。