西の空が青い朝

やあ、こんにちは
どう?
今朝ね、起きて外を見たら、西の空が深く深く青いんだ、
春の始まりだね

などと挨拶をされる

季節を少しだけ先取りして感覚するのはよい習慣である
楽しくもある
しかし
私はもう少し先の、もの憂い晩春を想像し始めている
時間を失う恐ろしい感覚を反復している

西の空の果てでは
魂を失った怪物が泣いているのではないか