五木寛之 ブータン 仏教を辿る NHK

ブータンを旅する

ブータンでは良好な人間関係が大切な財産であると指導者が語っていた。

生存権とか基本的人権はもちろん大切であるが、

良好な人間関係も劣らず重要である。

人間の幸福の大半は人間関係から生まれる。

だから社会の側でも良好な人間関係を維持できるように配慮する。

なるほどな。そうだとも!

国民経済も大切であるが、

国民の幸福が大切であり、その中心は人間関係であるということらしい。

また、ブータンの人々は輪廻転生を信じている。

この世で功徳を積んで、次の世で少しでもいい境遇に

生まれかわることができるようにと心がけている。

死は怖くない、死んでから45日以内に生まれかわるのだから。

そんなことを人々はインタビューに答えて語る。

欲望には限りがないとも語る。

知り合いに、結局のところ自分の感覚を信じないで、

ものの値段で価値を計る人がいる。

マンガみたいな話だが、本当にその人は信じているらしく、

自分が料理が下手だとはいわないで、

安い肉はダメだなどと言っている。

高かったのだから美味しいはずだなどともいう。

単にばかの一種なのだろう。