高銀詩選集 いま、君に詩が来たのか

高銀詩選集「いま、君に詩が来たのか」について、
各新聞で言及がある。
個人的には特に関心のない人であったが、すこしだけ採録。

中学生のときにハンセン病患者の詩集を拾い、詩人を志した。
「昨日まであった足の指が今日はないという極限状況で書かれた詩に感動しました。全国を放浪しながら詩を書こうと決意したほどです。」



高さんの詩風
1.虚無の強烈な誘惑に身を委ねた初期
2.政治的前衛として浮上した中期
3.新境地に達した後期


朝鮮戦争で虐殺を目撃
精神に異常
出家
還俗
4度の自殺未遂
70年以降は労働問題や民主化運動
投獄
拷問


韓民族の根本的感情
悲哀の恨とお祭りの興
現在の韓国は興
現代史にも絞り出すような悲哀はない


光州事件で80年に投獄
軍法会議で終身刑
暗い独房で死ぬのかと思ったとき、
幼い頃から会った多くの人々の記憶が支えになり、
生き延びられたら一人ひとりを詩にしようと念じた。


86年から出し続けている連作詩集「万人譜」は年内に30巻に達する。
(以上朝日新聞より)

最近は、このように、並外れて重い人生を生きる詩人も、読者も少なくなったのではないか。
その点で、社会は不幸を減少させたと言えるのかもしれない。
一方で、切実な言葉を期待している人も少なくなったのかもしれない。

輝く言葉に出会うよりも、
買い物でストレス解消しているかもしれない。