買い物のついでに、
近くにできていたプリザーブドフラワーの店に立ち寄る。
モンゴロイドの顔をした、
日本語がたどたたどしくて、しかし、情報は正確で、信用できそうな、
女性店員さんから説明を受ける。
写真などを参考に自分でデザインしてオーダーしてもいいらしい。
大きさにもよるが、高いのはバラで、大きめだと1500円、
そのほかいろいろ単価があって、
全体で1.5万円から3万円程度とのだった。
時間がたつと、埃がうっすらと積もってくるので、
ヘアドライヤーの冷風で吹き飛ばす。
湿気が多くないところ、
寒暖の差が激しくないところ、
直射日光の当たらないところが
望ましい。
濃い色は冬向きだけれど、
埃が目立つ。
なるべく薄い色で、
グリーンと組み合わせておけば、
通年楽しめるとのことだった。
頂き物のバラを片っ端からドライフラワーにしたものだった。
自分としては、誰からもらったか、そのときはどんな風だったか、
それがどんな風にドライフラワーになったか、知っているので、
愛着があるのだが、
客人に言わせると、人前には出さない方がいいとのことだった。
ラベンダーは増えすぎて困るくらいで、
切り取って放置すると自然にドライになり、香りもいい。
何本かまとめて編み上げるようにして、ラベンダースティクと
いうものをつくる。
何かコツがあるようで、まねをしても、私にはうまくできない。
リボンを固く捲きつけることが結局できない。
プリザーブドフラワーはケミカルな加工品で、
青いバラなども置いてある。
大量のシリカゲルの中に生花をうずめて、電子レンジで加熱し、ドライ加工するのに興味がある。
シリカゲルは東急ハンズかユザワヤで買える。
粉末シリカゲルに埋めておいても、
ドライフラワーがきれいにできる。
自然乾燥よりも、また、電子レンジよりも、色の保持がいい。
透明エポキシレジンを使う方法もある。
かたまった水中花みたいなもの。
家庭でつくるにはショットグラスなどがいいようだが、
販売されているものには、ペイパーウェイトなどがある。
店頭で見ると、自然のものを固めていて、
色も形もそれぞれ異なるので、
頻繁に立ち寄り、気長に探す。
真空を利用する方法もある。
解剖学教室には簡便な真空装置もあるので、
そのうちやってみたい。
花の内部の水分をグリセリンと置き換える方法がある。
人間で、血液を抜いて、保存液と置き換えれば、
おそれおおい事ながら、
解剖実習用のご遺体となる。
生きたままの姿で保存したいというところまでは、同じである。
ドライフラワーよりも、プリザーブドフラワーに近い。
プリザーブドフラワーの店できれいな花束を見ながら、
こんなことを考えているのだから、
困ったものだ。
その店では、乾燥しいたけをアートっぽくアレンジした商品もあった。
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花屋さんから買ってきた花は、
約一週間で枯れる。
それもまたいいものである。