「超立体」マスク

どうも喉が腫れて、
気持ちも凹む一方だ。

寝ている間に暑くて布団をはいで、
ついでに口をあけて寝ているらしく、
おきたら喉がからからなのだ。

つばを飲み込むのさえ痛みがある。

いかんなあと思いスーパーに買い物。
寒くてだんだんおなかが痛くなってきた。
このままは吐いたり下痢したりしそうだ。
一週間前と同じ。
まず温かくすることだ。こんなに風が冷たいとは思わなかった。
昼に陽光がまぶしく温かかったので、
うっかりしていた。

いつもより人は少ない。空気は乾燥している。
愛媛宇和島のポンカンを買う。
宇和島の知人は家持のことを話したときに、
「海行かば」をすらすらと語り、
この人は軍人だと思い、
そのあと家持の話はしていない。

家持も歳をとってからはすっかり軍歌調になっているとも思える。
わたしの興味には関係のない歌も多い。
叙景にしてもきれいではない。
無意味に何かを礼賛している。

かぜ用マスクを買う。
「超立体」と書いてある。
わたしには立体にしか見えない。
世間の人にはこれが超立体に見えるのだろうか。
まあ、スーパーフィットという意味だけれど。

頭が悪いのもいけないのだけれど、
言葉を間違えているのも、
ますます思考を粗雑にする原因である。

知能と言葉と思考は悪循環している。

「超立体」マスクの使用感はとてもいい。
しかし「優れたバリア性」というのも嘘で、
息ができるということは、
くらでもウィルスが素通りしているのだと思う。
ウィルスを防ぐのではなくて、
他人のつばを防ぎ、自分のつばを防ぐ程度のものだろう。

乾燥を防ぐのは確かで、湿気を保持できると思う。
二つ折りにすると完全に平面になっている。
うまいものだ。

医療用は、鼻のあたりにワイヤーが入っていて、
さらにぴったりフィットさせることができる。

しまいこんでいた加湿器を使い始めた。