NHK 環境革命 レスター・ブラウン

NHK、クローズアップ現代、環境革命について、
レスター・ブラウンにインタビュー。
説得力あり。
このような仕事に後半生を捧げるのも悪くないと思う。


環境革命を第三の革命と呼び、
農業革命には何千年もかかった。
産業革命には数百年かかった。
環境革命は数十年でできるかもしれない。
何よりも、自然はそれまで待ってくれないかもしれないのだと語る。


別の書類では、産業革命。IT革命、そして環境革命と並べていた。
どれを前の二つの革命といっているのか、不明。


プランB 2.0を提唱している。
プランAは従来の自由市場による経済で、
希少資源を適正に割り振るタイプの
経済には適していた。
しかしたとえば、石油資源についていえば、
生産と輸送のコストは計算しているが、
環境破壊とか健康被害については、計算に入っていないのだ。


その点まで含めて考えると、
プランB 2.0となる。
たとえば、石油を全世界で分け合ったプランAと違い、
ローカルなエネルギーに着目する。
たとえば、風車による発電。
地域ごとに適したエネルギータイプを選んで使用する。
そうすることで環境を保全できる。


バイオエタノール問題に関しては、考えるべき点がある。
人間の食料ともなる原材料であり、
それを食べた方がいいのか、燃料にした方がいいのか、考慮を要する。
年収3万ドル以上の人たちは燃料に使いたい。
年収3千ドル以下の人たちは食料に使いたい。
この二つの層の間で、資源の争奪戦になる。
この点について、自由競争ではなく、
政治によるコントロールが必要ではないかという。
バイオエタノールを一度満タンにするだけの量があれば、
人間が一年食べられるのだとか言っていた。


現在来日していて、
品川・多摩大学ルネッサンスセンターにて
明日25日に講義があるらしい。


再生不可能な程度にまで自然が破壊されるか、
人間が気付いてプランBを採用するか、
どちらが早いかであるという。


また、一国の経済利益で解決できる問題ではない。
全人類が滅亡するか、
全人類が新しい安定に至るか、いずれかである。


いまとなっては衝撃的な新しさはないものの、
いずれにしても人類が解決しなければならない問題である。
解決するか、滅亡するか、二者択一である。
そして部分的に解決の糸口も見えている。
なにより日本の技術が大いに役に立つ。
日本人はもっと大いに勇気を出して活動していいのではないかと思う。


環境ビジネスの世界で、日本語が飛び交う、
そんな近未来を夢想する。