Rokitansky症候群

「小野小町のようなRokitansky症候群」 という表現があり、

ロキタンスキー(Rokitansky)症候群は,1838年にロキタンスキーにより初めて発表
された原発性無月経と先天性腟欠損を主徴とする症候群
とある。週間医事新報、No. 4121(2003年4月19日号)のMedical Essays に載っている。

 
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ロキタンスキーの場合に、先天性膣欠損なのだから造膣術でいいのではないかという考えもある。
しかし膣常在菌の問題がある。膣粘膜にデーダーライン桿菌という乳酸菌が常在しているため,膣粘膜は常に酸性に保たれ(乳酸菌以外の細菌は酸性環境が苦手である),外部から細菌が侵入できないようになっている。

子宮がある先天性膣欠損症例に膣を再建するのであれば,この「デーダーライン桿菌が常在する」膣を再建しなければ意味がないということを意味している。皮膚のトンネル,粘膜のトンネルを作るだけでは無意味なのである。
こうした問題がある。