バストは、仲間 由紀恵の貧乳が悪いと言っているのではない。
だんだん張り詰めてゆく段階で、99パーセント張り詰めた状態が美しく、
その時点では、静脈のたたずまいも最も美しい。
そして、ピークを過ぎて、1パーセント緩んだ状態がまた、美しい。
生き物として完成された瞬間である。
人間の肌は、エラスティック・ファイバーと、
ハード・ファイバーの二種類からできていると、簡略に考えてもいい。
実際は中間種類が一杯あるのだけれど。
ハード・ファイバーが、構造を決める。
家の骨格のようなものだ。
エラスティック・ファイバーが、骨格に壁を張っているようなイメージだ。
張りのある肌とかコマーシャルで言うが、
家の骨格が張るのではなくて、
家の壁が張るのである。
たわむときは、やはり壁がたわむのである。
たるみ、しわ、などの問題は、ハード・ファイバーにもすでに問題があるということになる。
そうではなくて、朝と夜の肌の張りの違いとか、整理前と後の肌の張りの問題など、
また、目の周りの肌の張りなどは、
エラスティック成分の問題だろう。
ハード成分とエラスティック成分の混合割合が、
肌触りを決める。
無限に柔軟にもなるし、張り詰めた弾力を示すようにもなる。
それぞれに味わいがあり、
どれも捨て難い。
そしてそれぞれが経時的な変化を示し、それぞれにいとおしい。
そして体の各所で、それぞれの味わいを呈し、まさに無限の泉である。
わたしは静かに静脈をなぞっている。
バストの下縁の辺りの静脈を、圧力ゼロくらいで、愛する。