IQはもちろん有名で、
見えない部分の立方体の数を数えたりする。
EQも有名で、Emotionalな共感性とか、安定性とかという意味で、
共同体の中で、つまり、家族として、社員として、生きるには、
IQなどよりも大切な要素だと考えられている。
わたしはそのほかに、
日常生活の知恵尺度を考えた方がよいと思っていて、
Livingの語を使い、LQとすればよいと思う。
家事をしたり、隣と付き合ったり、通勤したり、レジャーに行ったり、
そんなとき、IQともEQとも重なるのだけれど、でも少し違う要素もあって、
LQが高いと、日常生活はとても楽しく充実したものになる。
家の中で、汚れた洗濯物をどうためておくか、たたんで収納するのはどこにどうするか、
使う順番はどうするか、
食事は、風呂は、トイレは、と、日常性生活で、
頭のいい工夫はいくらもある。
それは主にIQの問題だが、ぴったりとIQの問題でもない。
EQの問題でもあり、しかしそれだけでもない。
もう少し実際的な知恵の次元の問題である。
生活スキルとか社会性かつスキルとか、そんなもの。
スキルという言葉が、低次元で、ぴったりかもしれない。
いい考えだからと押し付けてしまうのは、EQが足りないのだし、
昔からこうしているからと押し付けるのはIQが足りないのだ。
それらを総合して、もっと楽しい生活が送れそうな工夫ができる能力をLQといえばいいと思う。
まだよく考えていないけれど、
SSTで訓練しているのは、LQの部分ではないかというのが、もとの発想である。