躁うつ病と入院医療

光文社新書の宣伝。

「メディア・バイアス」
妖しい健康情報とニセ科学
マスコミに溢れるトンデモ科学報道

「アメリカ下層教育現場」
貧困、格差、崩壊家庭、これは日本の将来の姿か?

「鏡検と不安の超大国・ロシア」
旧ソ連新興独立諸国での多くの実体験をもとに、プーチン帝国の秘められたKGB敵体質をあぶりだす。

「問題は、躁なんです」
"国民病"のうつと比べて、知られざる躁。奇妙な言動、不可解な事件に潜む奥深い世界を、初めて解き明かす。

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時代の風向きが変わったので、
いま、躁があぶりだされつつあると思われる。

普通の人、またはうつの人の人生は、要約できる。
躁の人の人生は、要約できない。ひたすら細部がひしめいて、光っている。

時代全体が躁だったので、
個人の躁は気にならなかった。
むしろ普通だった。
最近は躁が析出すると同時に、鬱が増加している。
ここ10年で100万人増えて、現在300万人。
そんなに患者さんが増えているのに、精神病院の43%は赤字である。
統合失調症ばかりを抱えて、老人病院化している病院もあるから、
個々の特殊条件があるようだけれど。

精神病院入院に占める統合失調症の割合は、10–20パーセントに過ぎない。しかしその部分が長期化している。