ある雑誌会社から、
会社に広告の広告が来る。
記事のように仕立てた広告を載せるから、
料金はこれこれ、効果はこんな具合、
リサーチによれば購買層はこうで、
そのことたちのお小遣いはこれくらい、
などなどデータをつけて売り込んでくる。
結果、雑誌ができて、刷り上った瞬間に、黒字になる。
売れてもいいし、売れなくても、返本を裁断すればいいだけだ。
コンテンツがあって、広告があるという点では、
雑誌もテレビもインターネットも同じなのに、
雑誌だけが有料である。
本屋というものがあるからだろうか。
文庫本に広告を一杯載せて、ただにして、配送料もただにすれば、
どうだろう。広告をたくさん載せればできるはずだと思うが。
どんな文庫本にどんな企業広告がつくか、想像してみても楽しい。
古典的な名作なら捨てないから、
商品も古典的な名作がふさわしい。
たとえば仁丹とか正露丸とかカルピスとかキューピーマヨネーズ。
王義士の本には鳩居堂、
「檸檬」には全国の丸善店舗一覧。
文庫本や単行本にコマーシャルがあってもいいのにな。
無視されるだけで、広告効果がないからだめということなのだろうか。
一方で、雑誌は有効なのだろうか。