虚しさの根本は、
私でなくてもいい、
いまでなくてもいい、
ここでなくてもいい、
要するに必然性が乏しいことだろう。
親子関係などはもっとも高度に
「あなたでなければならない」世界なのだが、
どうも、うまく行っていない場合もある。
夫婦関係は、それより数段下のレベルで、
「あなた」「いま」「ここ」が求められているが、
当然薄くなってしまい、離婚が多くなり、
同時に戸籍上は婚姻が維持されていても、
実質は離婚になっている場合も多くなり、
総合すると、婚姻関係は、かなりの割合がかなり早期に破綻している。
じわじわ尊敬が高まったり、
少しずつ魅力が増したり、
そんな関係は難しいらしい。
なぜなのだろう。
生きている限り人間は根本的に成長しつづけていると思うのだが。
いやになると、何もかもが気に入らないらしい。