萩原流行、夫婦愛でうつ病と戦う

萩原流行が告白、夫婦愛でうつ病と戦う

 俳優萩原流行(55)が15日、17年間うつ病とつきあっていることを明かした。患ったきっかけは38歳の時、主演舞台で公演直前まで台本の一部が完成しなかった上に、幕が開いた直後に16分歌うシーンがあり、極度のプレッシャーを背負ったことだった。「初日に40度の熱が出て、舌をかんで死にたかったぐらい。それでも違うテンションまで行ってできちゃったんですね。そこから幻聴や幻覚を見たりするようになって」と振り返った。

 現在も安定剤と睡眠薬を飲みながら生活しているが「ポジティブに考えていれば大丈夫。自殺もしないし、何もない」と茶の間で見せる明るいテンションは変わらなかった。

 ただ、うつ状態になると体を動かしたくなくなるそうで、ベスト体重の63キロから73キロまで太ってしまった。妻の摩侑美さんも30代からうつ病で「どちらかが『落ちそう』になったら『天気いいしお茶でも飲もうか』と支える感じ。夫婦愛です。自分が苦しい分、相手も苦しいと分かるようになった。人に優しくなれた」と前向きにとらえている。医師からは「この商売をやっている限り治らない」と言われているが「芝居をやめたらやることがない。あと10年はやります」と話していた。