2008-04-18 銀座にて

朝から、雨。
細かい雨、霧よりは大きい。
風が吹くとイナゴの大群のようにうねるのが見える。
少し冷たい雨。

傘をさして霞ヶ関に出かける。
役所で用事を済ませて、銀座まで歩く。

有楽町のガード下、昔からの定食屋がいまもある。
遅い時間にもランチを出している。

数寄屋橋、ハンバーグの店がある。
数奇屋バーグ。
テイクアウトは電話しておけば待たなくていいそうだ。
200グラムで1100円。
晴れた日なら、ここで受け取って、日比谷公園で食べてもいいな。

雨のなか歩くといろいろな有名店。
ほとんどどれね関係ないが、
ポールスチュアートだけ立ち寄ってみる。
女性物のきれいな色。
パステル調が好きなのは春だけではない。
いつでも好きだ。

街には黒いスーツの女性が目立つような気がする。
ほとんど制服のように画一的。
女性の服装が男性サラリーマン並みに画一的になったと言えばいいのだろうか。

営業などはあの格好でないとまずいのだろう。
花柄プリントのノースリーブワンピースではまずいことは分かる。
花の盛りを惜しいと思う。

アップルストアに立ち寄る。
ますます薄くますます完成されている。
使いたくなる。
昔一時使ったアップルのデスクトップもノートもいいところもあったけれど、
結局はWinに移行した。
いまはかなり成熟していて、
アップルもいいような気がする。
30インチのディスプレイが気持ちいい。

伊東屋。
モンブランのインクカートリッジ。ブラック。
いろいろと見る。
手紙を書かなくなって久しい。
名刺を色付きの紙に印刷しようかと思う。

夕食は煉瓦亭にして、
混み合わないうちに食べて帰ろうと思う。
それまで松屋で買い物。

香水のあたりを歩く。
Giorgio Armani のAttitude。
さすがになかなかの男前だ。
今日体験した中では一番。

室内用フレグランスで terre d'Oc 。いろいろあるが
オギュア島の葡萄の花。甘い果実系。柔らかい。
むかしボディショップのシリーズを使ったことも思い出す。
それを贈ったことも思い出す。

アロマドロップディフューザー
見た目が化学実験のようで楽しげだ

かつてはアロマテラピーの部屋をひとつ用意して
いろいろとやったものだ

お香が好きで白檀を使いたいが
クリニックには合わないと思い、自粛している

煉瓦亭の並び香十とか鳩居堂に煙が出ないタイプもある
オリエンタルな香水がいい

香十やゲランのミツコが有名
ゲランのサムサラやディオールのフェレンファイト

ミツコは歯医者さんの娘さんが愛用していた

わたしは通販で格安品しか買わない
だから中身は偽者かもしれない
ビンは同じようだ

イッセイミヤケ ロードゥ イツセイ サマーフレグランス のキャンペーン
サマータイプによくあるやつと思う

narciso rodriguez のピンク色のリボンをもらう
あまり突出した特徴のない、
目立たないが好感の持てる香り

あまりにエッジィなものは販売が限られるし、
売れ筋と同じでもシェアを拡大できないし、
難しいところだ
いまさら革新的な香りも難しいし
その意味では成熟したマーケットのようだ

*****
九州物産展のチラシをもらい、8階に行く。
つまみ食いしながら、明日の昼と夜までを考えて、買う。
炙り鯖の前で、年配の婦人が炙りを買おうとしたら店員はその隣の、
昆布でしめた高級品を進めている。鯖の味が違うから、一度お試しをと勧めている。
とは言っても、500円しか違わないけれど。
わたしも炙りがいいと思ったのでいったん通り過ぎて、
あとで買う。1050円。

芝エビ一袋、うるめやめざしの隣にあった小ぶりなやつ一袋。
名前もよく分からない。二つで2000円くらい。

九州物産展ならやはり皿うどんを食べようと思い、
840円の蘇州林・皿うどん。
職員さんばっかり一杯。
奥の方で調理しているらしいが、
考えてみれば、ガスとか水周りとか、このイベントのためにだけ作るのだろうから、
大変に不経済なことだ。

店舗は安普請ながらあの朱色が戦前の上海という感じだった。
昨日の映画に影響されているようだ。
この安くさいけど、くっきりした感じは好きだ。

食べた後、調理品売り場で、タイマーを買う。
風呂の水の時間を計るタイマーにする。
単四電池式がよかったけれど、ないというので、ボタン電池式。

地下の食品売り場で、にんにく、豚肉などを買う。
煉瓦亭の前を通って、どうしようか迷ったけれど、
またなくて食べられる時間だったから、入る。

二階に上がって、席に座る。
ポークカツレツのみを注文。ご飯は省略。

一つの席に、「トーキョー」のタイトルの本を持った男女。
中国語で話している。男は耳にピアスをしている。

窓側の席に物憂げな女が一人。
髪に花をかざしている。
白い花、あれはなんだろう。
直径7センチくらい。

カレーライスを食べて、しばらく考え事をしていたようだ。
ウェイターが片付けたのを機に、帰った。

カツレツは完全な空腹ではなかったからか、
完璧なおいしさではなかった。
いつものようにジューシーでいつものように塩味でいつものようにラードの風味だけれど、
いつものように深くない。
こちらの体調のせいか。油がまだ新しいのか。
1250円。

カレーライスやハヤシライスは、
なんとなくだが、出来上がりに違いがあって、こくや風味が少しずつ違うような気がする。
最後の複雑な味のほうが好きだ。
これは邪推かもしれない。

煉瓦亭の隣に青木画廊があって、
ヨルク・シュマイサー銅版画展。
細密で幻想的、多色のエッチング。
京都市立芸大で教えていて、退官。
Before leaving と題する一文を寄せている。
To be passionate is important.との意味のことを書いている。
What we do is about communication.という。

Learn to see – not only to look.
There is no better way to draw.
If you have not draw it,you have not seen it.

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ほんものはもっと生々しい。
この瞬間、妄想が燃え上がるような激しさ。
「新旧の期待」は傑作。