原田誠一先生 認知行動療法の本 五冊

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赤い表紙の本が装丁としてはいいと思う。

統合失調症を理解することにおいて重要なポイントは,統合失調症の代表的な精神病理体験である幻覚妄想症状が当事者にとって,いかにつらく過酷な体験であり,深い苦悩をもたらすものであるかを実感を持って理解することであろう。
本書の目的は,統合失調症に悩む当事者や家族が容易に理解でき,治療・リハビリテーションの進展に役立つ情報を提供すること,また,当事者のコーピングを援助するための方法論・実践論を解説することである。
統合失調症が不治の病ではなく,有効な治療法があり,さらに,予防の可能性さえも注目されていることがわかりやすく述べられている。当事者とその家族,精神科や心理スタッフ,福祉・看護等あらゆる領域で活用可能な統合失調症の治療ガイドである。
付録として,統合失調症の代表的症状である幻覚妄想を疑似体験できる「バーチャルハルシネーションCD-ROM版」と解説パンフレットを収録した。

と紹介にある。

誰にでも分かり易く書くことも重要な技術である。
パラメディカルのあいだで、知識や問題を共有することができれば、
治療はずいぶん前進するだろう。

そして、治療に関係のない人たちにも、
精神科の病気について、笠原嘉や原田誠一で勉強して、
あらためて、議論して欲しいものだと思う。