【ワシントン=黒瀬悦成】パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスの幹部が、米大統領選で民主党の候補者指名を争うバラク・オバマ上院議員の支持を表明し、オバマ陣営が困惑を深めている。
保守派などはこれまで、オバマ氏のミドルネームが「フセイン」であることなどを理由に、同氏をイスラム過激派と結びつけるなどの中傷を展開しており、想定外の「ラブコール」は波紋を広げる可能性がある。
問題の支持表明は、パレスチナ自治区ガザ地区を支配する「ハマス政府」のハニヤ首相の首席政治担当補佐官、アフマド・ユセフ氏が今月13日、米WABCラジオに語ったもの。同氏は、「我々はオバマ氏が好きだ。彼に当選してほしい」とし、オバマ氏を故ケネディ大統領になぞらえ、「オバマ氏は、米国が(他国を)支配したり尊大に振る舞ったりせずに国際社会を率いることができるようにするための構想力を持っている」と持ち上げた。
これに対しオバマ氏は14日以降、「ハマスは無実の市民を多数殺害しているテロ組織だ」と演説などで繰り返し強調し、ハマスと距離を置く姿勢を打ち出している。
(2008年4月19日11時44分 読売新聞)
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むかし竹下さんを誉め殺しにした勢力があった。
ハマスがこのような形で力を発揮できるとは実に意外。
「我々はオバマ氏が好きだ。」といわれると困ってしまう。