十和田湖の白鳥、強毒性の鳥インフルと判明
秋田県小坂町の十和田湖畔で見つかったオオハクチョウの死骸(しがい)などから検出された鳥インフルエンザウイルスは、独立行政法人・動物衛生研究所(茨城県つくば市)の検査で29日、鶏に感染すると致死率が高い強毒性のH5N1型とわかった。
同型の野鳥への感染は、昨年1月に熊本県で衰弱死したクマタカ以来で3件目。渡り鳥では初めて。環境省は周辺で野鳥のフンを採取するなど感染の広がりがないかを調べている。
湖畔で21日、オオハクチョウ3羽の死骸と衰弱した1羽が発見され、検出されたウイルスを同研究所が鶏8羽に接種したところ24時間以内に7羽が死んだ。
鶏への感染や野鳥の大量死は確認されておらず、秋田県は感染が広がらないとみている。東北・北海道のオオハクチョウの多くはシベリアなどに北上している。
現場から30キロ以内では、比内地鶏農家14軒など秋田、青森、岩手3県の養鶏・採卵業者56軒が243万羽を飼育している。3県は鶏の変死がないかや防鳥ネットなど防護策に不備がないかの調査をしている。通常は人に感染しないが、環境省は野鳥の死骸などに触れないよう呼びかけている。
H5N1型は韓国で流行しているが、関連は不明だ。04年には京都、大阪両府でハシブトガラスの死骸から検出された。養鶏場でも同年に山口、大分、京都の3府県で、07年には岡山、宮崎両県で感染が確認された。
(2008年4月29日17時37分 読売新聞)
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ちょうど比内地鶏のあたりらしい。