太っている人間は、普通の体型の人より食べ物をみると脳が興奮しやすい状態にあるということが証明された。専門誌「ニューロイメージ」誌にアメリカ・アラバマ大学の研究グループが報告した最新の研究である。同研究グループは大学の周辺に住む20代後半の肥満女性(※BMI30~40の人々)を被験者として雇い、様々な食べ物の写真を提示し、そのときの脳の反応をMRIという方法を用いて記録した。その結果、通常の体型の女性と比較して、肥満の女性はお菓子や肉など高カロリー食を見せたときに、脳のいくつかの部位がより強く活性化されることが判明した。野菜など低カロリー食では、高カロリー食ほど顕著な差はなかったそうである。このときに活動する脳部位の多くは、報酬に関連する部位であり、同研究グループは、肥満の女性ほど「食べ物が嬉しい報酬である」と考えやすい脳の状態になっているのではないかと推測している。ダイエットを志す場合には、脳の中から変わっていかないといけないようである。
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全部ではないだろうが、肥満の一部は、そんなことが原因だろう。