民族には勢いというものがあるのだろう
中国の人を見ていてそう思う
知り合いは少ないし
少数を観察して一般に拡大するのは大きな間違いだと思うが
それにしても、そう思う
日本も富国強兵の頃はこんな感じで坂の上の雲を見ていたものか
いま中国の人たちは坂道を上に歩いている
むかしイタリア人がフランス人やドイツ人を眺めていたように
明らかな多民族国家で
その人は漢民族というべきなのかどうかよく知らない
言葉は北京語だということだが
もちろん当方にはよく分からない
もう日本に5年もいるというので
食べるものも日本式だし
服装も化粧も同じだ
DNAでいえばあまり違わないと思う
日本語だけで通じる
中国語訛りはまったくない
たとえば千葉県の生まれで弟が一人いるといえば
誰も疑わないだろう
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違いは
とにかく何事につけても旺盛
日本人とただひとつ違うのは
脳の中の世界モデルだと思う
頑張ってよくするんだという気迫を感じる
何をよくするのかは漠然としていて
自分の周囲から世界にまで及ぶ
へたれている日本人の
内部の世界モデルとはかなり違うようだ
それが上昇しつつある民族の共有するエートスのようだ
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なぜ日本式世界モデルになっていじけてしまわないのだろうと
不思議に思うが
それはやはり脳のシステムに
生育過程を通じて形成された
根強いものがあるのだ
中国語の中に、
文化大革命も、
抗日戦争も、
そして三千年の歴史も含まれているのだろう。
旺盛な中国人と
へたれた日本人を比較して
どうせ生きるなら
旺盛な方がいいなと思う
そのような世界モデルを持てない不幸を思う
結局経済システムの問題なのだろう
下部構造が上部構造を規定すると
いわれればその通りであることを実証するような
この30年だったような気がする。
1991年まで
日本はナンバーワンだった
ソニーがベルリンのどこかを買ったり
三菱がニューヨークのどこかを買ったりして
反感をあおり
日本は水に落とされた犬になり
さらに叩かれている
深い歴史的な知恵がなかった
ニューヨークに行った田舎ものだった
中国にはそうなって欲しくない
こんな風に考えるということが負け犬ということなのだろうか
よく分からないが
旺盛な中国人のまぶしいこのごろだ
こっちは身体がきつい
Love me once more !
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manie なのかなと思う点もある