治らないこともある

「うつ病には休憩が一番大切と言われて、もう3年ですが、息子は回復する兆しがありません」。

 「妻は今までにいくつかの医療機関で、10種類以上の抗うつ薬を飲みましたが、良くなりません」

 「うつ病の患者に叱咤(しった)激励をしてはいけないことは分かっていますが、何もしようとしない娘にどうしてもあたってしまいます」

 休憩、薬物療法、家族の支援といったうつ病の治療原則を十分に理解しながらも、回復しない人にどう接していけば良いのか。
 中には「うつ病の夫といると、私も気がめいってうつ病になってしまいそうです」というように、両者の悩みが絡み合い、共倒れになりかねないような相談もあります。家族の支援は不可欠なものですが、家族が看護に疲れないようにすることや自分たちの生活をいつも通りに維持することも大切です。

 家族は「家族のさまざまな悩みを聞くことができ、悩んでいるのは自分だけではない」と悩みを共有することで少し楽になるようです。(毎日)

*****
治るといわれながら、
なかなか治らない例もあるのが
うつである。