こういう回路に入ればこうなるしかない
というのが人間の必然であって
誰もこれからは逃れられない
転移や逆転移は必然である
仕方がないので
それを冷静に洞察する
クライン
ウィニコット
アニー・ライヒ
バリント
マクローリン
治療者に生じる無意識の思い
むしろこれを検知器に使うこともできるのであるから
人間として当然発生する感情ならば感じていいのである
そのことを洞察していればよい
むしろ感知器として利用する
ポーラ・ハイマン
ビオン
ベティ・ジョセフ
逆転移はクライエントの投影の容器である
それが同一化によって取り入れられる
投影と取り入れの循環的なプロセス
が治癒のプロセスである
ストレイチィ
変容解釈
逆転移はクライエントの投影同一化の受け皿である
治療者はさまざまな反応をする
クライエントはそれを取り入れ、
同一化により良い部分対象関係を含むものにしていく
解毒
消化
クライエントは転移的な反復の中で
自分の悪いものを投影して、それを取り入れる関係を
治療者との間で展開する。
治療者はオリジナルの悪循環から、
あれこれと夢想することで、それを解毒消化、理解して、クライエントに返す。
あれこれとした夢想の中には、
気がつかない間に治療者が引き受けている
さまざまなネガティブな要素を受け取り、
理解してよいものにしていく機能がある。
逆転移エナクトメント
サリバン
サンドラー
エルマン
エレンバーグ
ジェイコブス
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呪文としても真言密教よりも分かりにくい
投影同一化のあたりの話は
論者によって少しずれがあるようで
それが問題か
逆転移に関しては、
治療者個人の問題か、
クライエントの投影の結果なのかで、
考えが分かれると解説されていて、
その場合に、どちらが正しいのか判定する方法はあるのかないのかが問題で、
方法がないなら、結局呪文と同じだ。
呪文でもいいから治ればいいけれど。