分析家の仕事は、
患者に真実を示すことではない。
分析家の仕事は、患者が自分の真実を自分で発見し、
それをうまく活用できるように、その過程を刺激することである。
治療目標は、分析家が患者の症状と思うことではない。
患者が自分の症状は何であるかについてどう考えているかを明確にすべきである。
それが治療目標になり、治療利益になる。
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これはよくいわれることだが、
難しいことでもある。
知恵としては、
患者に選択肢をいくつか呈示し、
そのほかに選択肢は考えつかないか、一緒に考える。
そして最後の選択は自分でしてもらう。
これなら、患者が自分で選択したという実感が持てる。