こんな記事にコメント
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茂木健一郎 脳から始まる 第105回
平均的であることこそが美しい
抜粋
「人並み」の特長を集めると魅力的な顔になる。美人になるためには、平均的な特徴を持っていればよい。ある時、解剖学者の養老孟司さんの前でこの話をしたら、「茂木くん、何だかおかしいね。」と言われる。
「もし平均が美人なのだったら、平均的な人が一番多いはずなんだから、世の中は美人だらけになってしまう。でも、世間を見ていると、どうもそうではないようだねえ。」
養老さん一流のユーモアであるが、この問題の本質を衝いている。つまりは、顔の形というものは多数の要素が集まって作る複雑な特徴だということである。これがもし身長や体重だったら、確かに平均値のあたりに多くの人がいるだろう。ところが、顔の場合は、一つの「パーツ」だけが平均的でも意味がない。目、鼻、口といったそれぞれのパーツが、すべて平均的に「整って」いなければ美人にはならない。
顔の全ての特長が例外なく「平均的」だというのは、トランプのポーカーで言えばロイヤルストレートフラッシュになるようなもの。なかなかそうは揃わない。実際、世の中には、「口、鼻はいいんだけれども、目がちょっと」とか、「目、鼻は申し分ないが、口がちょっと」とか、「もう少しで美人になるのに惜しい人」がたくさんいるかもしれない。
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脳科学ジャーナリズムの世界では
茂木健一郎氏が何と言ってもイチロー的存在で、松坂も兼任している。
養老氏は野村監督的存在で無論、発言には重みがある。
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平均的な特徴と言っても、
個人ごとに出会っている人、顔を見ている人の範囲は違うので、
平均は各個人で異なる。
どうしても家族の顔をみている時間が長いし、自分の顔をトイレに行くたびにみている。
わたしは
チャーム=(ある相手の顔―個人の平均顔)の二回時間微分
という説を立てたい。
たいてい二回微分すると力が出ることが多いのだ。
顔のチャーム持ちからだから、多分二回微分だ。
つまり、A君が美人だと思う顔は、
A君が長い間かかって蓄積した顔の平均からのズレつまりΔXを二回時間微分したものなのだ。
それはBさんの顔が潜在させているパワーである。
美容整形外科医の腕、
またはメイクアッブアーティストの腕は、ここにある。
顔の勢いを出せるかどうかなのである。