自然に由来するなどという言葉が
立派に通用しているようで
おかしなことだと知人が嘆いていた。
確かに、究極的に言えば、自然に由来しないものなどひとつもないのだし、
放射性物質についても、自然のひとつだろう。
化学合成されたものとそうでないものを指しているらしいが、
自然に形成されたものが身体に優しいとどうしていえるのかまったく根拠はない。
化学合成されたものの方が、
実験されて、有益性と有害性が検証されている分だけ、安心だとも言える。
使い方を間違わなければ。
「自然由来の生薬」などという言葉で何を言いたいのか、
まったく困ったことだと知人は嘆く。
使い方が正しいのか正しくないのか、
だまされているのかだまされていないのか、
よく分からない人にとっては、
途方にくれるような現状だろう。
確かに、ダイオキシンにしても、自然のものではないといえるだろう。
新しいものは危ないと心得ていれば、
ますまず賢いと考えるのだろう。
遺伝子組換え食物に対して、
グリーンピースという団体が何か情報戦のようなものを
仕掛けている。
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自然に由来するというなら、
自然に由来しないものは何があるのか、教えて欲しい。
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自然由来ならいいもので、
自然由来でないなら悪いものだという、
二分法の根拠を教えて欲しい。
そもそも自然由来とそうでないものの違いの定義を教えて欲しい。