小学生男子が地下鉄で携帯を取り出し
女性の裸体の画像を眺めていた
というような投書が新聞に出ていた
たしかに我々老人から見れば困った世の中だと思う
ある親は、こどもにら携帯を持たせていること自体、
歌舞伎町の通りの真ん中に放り出したようなもので心配で仕方がないと
嘆いていた
わたしもそう思う
しかし自分たちのこどもの頃を考えてみると
ヌードグラビアなどはあったわけだし
いかがわしい映画もあった
それなりに
よくないものだと思って接していたし
大人に見つかったら怒られるだろうとは知っていた
だから多分現代のこどもたちもそんな感じなのだろうとは思う
しかしまずいのは、
そのような情報が携帯サイトにあるということもそうだが、
地下鉄で眺めているところを
おばさんに見られたら恥ずかしいという気持ちがないのだろうかということだろう
裸体は恥ずかしいものだが
それを眺めている自分も恥ずかしいもので
そんなことを他人に見られたら恥ずかしいと思わないのだろうか
また、恥ずかしいと思うから興奮するのであって、
地下鉄の中で平気で見て隣のおばさんに覗き見されているくらいなら
たいして興奮してもいないはずなのだ
性もそんな程度のものになっているのだろうか
こどものおもちゃを作っている人に聞いたら
こどもの世界は小学生になるとテレビゲームに夢中で、
知育玩具の系統は小学入学前までなのだという
たしかにテレビゲームの刺激は強い
現実の性的興奮よりも強いかもしれないと思うくらいだ
何時間でも連続して遊べるのは性的興奮を超えている
なにより他人という要素がない
大人が思うよりも性的世界は平凡なものなのかもしれない
あるいは快感に比して
他人に気を使ったりしなければならず
結果として妊娠や病気に気を使わなければならず
その点を考えると
携帯で裸像を見る程度にしておいて
あとはゲームの方が楽しいのかもしれない
貧困や保育環境の不足などが言われているしその通りだが
一方では、そんなこともあって、
出生率もあがらないし生命への畏敬も薄れてしまうのかもしれない
赤ん坊を車に置き去りにしたまま
親がパチンコだったかゲームだかに熱中してしまい事故になったケースがあった