インドネシア介護人

ある人と話して

わたしは台湾生まれです
20年と少し前に大阪の大学に来て、
そのまま大阪で仕事を続けています。

故里には痴呆症の父とその主治医をしている弟がいます。
先日胃出血があったので、
ドネペジルをいったんやめました。

スルピリドとテトラミドを使っています。

年をとるとどこまでがうつの症状で
どこまでが認知症の症状か分かりません。

俺はもうすぐ死ぬんだと口癖のようにいいます。
でもそれは正確な認識なのかもしれません。
認知症の霧が晴れた時に、そうした正確な認識をしているのかもしれません。
しかしそれ以外の時には夜間譫妄がひどいので、テトラミドを追加したのです。

消化管出血は以前からあり、
ドネペジルで悪化したのかもしれません、関係ないかもしれません。
しかしそれはそれで治療すればいいことです。

幸い、インドネシアから介護の人が来てくれていてとても親切です。
日本ではこの点が違います。
家庭でも、施設でも、介護の人員が足りません。

薬よりもなによりも介護の人材です。
能力の高い介護はとてもすばらしい働きをします。
それは薬剤以上かも知れません。

人が人をお世話する事を節約して、
代わりにお薬を使い、お金を払うなんて、
患者さんは望んでいるでしょうか。