人間に最高のパフォーマンスを要求するとしたら、
最適量のストレスをかけたほうがいい。
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背水の陣というけれど、
本当に背水のとき、
つまり、あとはないというとき、
思わぬ力を発揮したりするものだ。
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スポーツ選手の場合でも、最適量のストレスは有効である。
野球でいえば、
かなりのチャンスの場面で力が発揮できる人と、
かなりのピンチで力が発揮できる人と、タイプがあるのではないかと思う。
バッターは3割くらいしか安打は出ないのだから
ダメでもともとくらいに考えられるし、
バットに当たれば、あとは運次第ということもある。
ピッチャーは逆で、7割は抑えているのだから、
何とかしろということになる。
ピッチャーは損な立場だ。
守備も、処理して当たり前のところがあるので、苦しい。
しかし、ピンチにたたされて、最高のパフォーマンスを出せるのは、
ピッチャーの方だ。
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仕事でも、
職人さんはどんどん腕を磨いているし、
サラリーマンも技能が向上していく。
仕事で付き合う人の層が違ってくれば、
自分もそれに伴って変化していく。
そんな中で、急激な変化を可能にしてくれるのは、
最適量のストレスである。
できるかな、どうかな、というあたりの課題に集中して取り組む一時期。
それが人をステップアップさせる。
達成感や充実感はストレスと関係している。
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これとは別に、ライバルの存在は大きい。
ライバルが人を成長させるのも、現実である。
すばらしい人を見つけ、ライバルと思い定めよ。
そこからあなたの成長曲線の傾きが決まる。