記憶の種類

これは昔からある分類で、
1.頭で覚える記憶……陳述記憶
   1-1.個人的な生活史……エピソード記憶……今朝、ご飯を食べた。わたしは東京で仕事をしていた。
   1-2.知識……意味記憶……愛媛は四国。ピラミッドは王の墓。
2.身体で覚える記憶……手続き記憶……自転車の乗り方。泳ぎ方。

これは名前の付け方がかなり悪いと思う。
印象に残らないネーミング。
手続き記憶って、やはり、名前がよくない。

それに、この分類は、ここ30年くらい変わっていないと思う。
入り口ともいえる生化学の世界は大幅に進歩して、DNAの具体的な塩基配列から、細胞内の化学反応まで、
ずいぶんと進歩した。
それなのに、出口といえば言えそうな、老年期医学のほうは、記憶の分類からして、そのままだ。
そのうち、アセチルコリン系記憶とか、海馬系記憶とか、いうようになれば、
はっきり進歩したといえるのではないか。