地球のためにという合い言葉が毎日のように
言われ続けている
何が地球のためにいいのかは、
学識経験者が決定することで、
下々の我々はただ従うだけである。
何が地球にいいことなのかを、
理性に頼って考え始めれば、
遥かに長い道である。
何が地球にいいのかはよく分からないままで、
専門家というものがいかにいい加減な人間であるかが分かるだけだろう。
地球のためにいい悪いを論じるからには、
どのような地球がいいのか、悪いのかについての仮説がなければならない。
その話については、神のない世界で、結論が出るはずはない。
花がたくさん咲いて優しい風が吹く世界がいいか、
ビルがたくさん建って、その中で人間は能力の限界まで発揮し、充実を感じるのがいいのか。
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後進国が外部経済を考慮せずに、
先進国がかつて通ったと同じ道をより短時間で通りぬけようとするなら
環境被害は大きくなる
問題は人間の不平等を固定したままで、
「地球を守る」ことがいいことなのか
後進国の押し付けられる不平等と、「地球を守ること」は関係あるのだろうか。
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先進国が花をめでているうちに、
後進国は強権の発動を準備しているとしたら、
それはどうなるのだろう。
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分からないことばかりである。