最初は好きだと思わなかった
一度だけお茶なんか飲んではみたけど
なんとなく 二度が三度に たび重なって
好きになったの あなたの事を
恋泥棒/奥村チヨ
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接近の法則とか言うんでしたっけ?
慣れ、安心、愛情、恋、いろいろとごちゃ混ぜ
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そういえば最近何かで読んだばかりだ。
最初はそんなに素敵だと思わなかったけれど、
二、三回付き合って、お茶とか飲んだりしているうちに、
この人素敵だなあって思うようになって、とか。
心理学的に言えば
一目ぼれは心理学的投影であって、
正確な意味で対象を愛しているとはいいにくい。
憧れや理想を投影をせずに客体として観察して
好きになるというのは
誠につまらないが実に正しい恋愛の仕方である。
正しくない恋愛は一目ぼれであり、
それは自分の内面の憧れや理想を誰かに投影しているだけであって、
最初がいきなりピークで、
徐々にさめる運命にある。
さめたあと再び似た様な誰かに一目ぼれをしている。
これはもう法則だから仕方ないけれど、
情けないものだ。
片方が一目ぼれをしている間に
片方が上記のような徐々に見つめる恋愛をしているとすれば
一目ぼれが終わった頃に破局が来る。
一目ぼれしたほうから去っていくことになる。
すると一目ぼれされた方は遅れて好きになっていきなり振られるわけで
誠に割に合わない。
しかも一目ぼれされるくらいだから
割と美人であるはずで
このあたりも美人は幸せになれない理由のひとつだろう。
不実な男を引き寄せてしまうのである。