神無月にかこまれて

神無月にかこまれて

どこにも行けない8月が終わり
ずらした夏休みを職員さんは順番にとっている
いるべき人がいない9月

神無月とはちがうけれど
少し似てもいる

日常というものが
どんなに
擬制であるか
思い知る

日常には裂け目があって
そこから不安が見えている

今まで見えなかったのは
なぜなのか不思議なくらい
あからさまに赤い