およそどの文化圏でも、精神療法は宗教と普通のおばさんが手分けしてやってきたものだろう。
日本の現在の面接では宗教要因はあまり考えないでいいし、
患者さんも、それは別のことと区別している様子だ。
それはそれでいいと思う。
また別の文化圏で、宗教のことを正面から取り上げて、
精神療法が進行する場合もあるだろう。
会社員が抱く会社への根本的な不信感、これが宗教者の場合に抱く、神への不信と対応している。
神がなければすべては許される。
会社がなければすべては許される。
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多くの宗教では、精神病の原因を用意していて、その解決も用意している。
その場合にはその説明に上手に乗って話の整合性を維持する。
そのような精神療法もある。