リアルの関係が偉いのか貴重なのかといえば、
たとえばこんな例がある。
近所で土地大規模開発の話が持ち上がった。
子どものある家庭は環境保護派だった。
土地を多く持っている側は開発積極派だった。
八百屋のおばちゃんはどうしたかというと、
表向きは、賛成である。商売で野菜を買ってくれる側が推進している計画だから
反対なんかできない。
しかし本心ではもうここには店があるだけになって、
住まいは別のところに移さなければならず、
ずいぶん寂しいことになるのでいやだった。
だからリアルな表と
リアルな裏がまずある。
ここでバーチャルがあれば八百屋のおばあちゃんだって
もっといろいろと言えるかもしれないのだ。
勿論そこで八百屋のおばあちゃんが書いていると分かってしまえば署名入りと同じであるが。