銀座伊東屋の豊かさ 自己愛回路

銀座伊東屋を一回りして
確かに豊かな消費社会の現実がここにあると思う
東急ハンズと似た質のもの

しかしこのような多様化が必要不可欠なのかといえば
ただ生きるためには省略可能
しかし自己愛を満たすためには省略不可能である

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おもしろいと思うのは、東京では百貨店とか衣類の店は分散していて、
一カ所で買い物が全部済むとは思えない。
しかし横浜ならばなぜかほどほどのものが狭い地区内で買いそろえることができて、
なかなか便利である。
店の側で一次セレクトをしてくれているようなもので、
買う側はあまり徹底的に探さない。
東京だと何となくもっと探して選ぶ必要があるように感じる。

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文房具などについて、このように微細な違いに敏感な人たちが、
どうしてファミリーレストランで子どもに食事をさせることができるのか、
不思議でもある。

空気が汚いと思わないのか、不思議である。
「私の空気はこんな空気」、と思わないのだろうか。

販売されていて初めて選択肢があると思う。
販売されていないものについては選択を考えない。

知らされていないことについて知ろうとしない習慣。
詮索しすぎない庶民性。

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そんなにもいろんな色が必要かなと思うくらいペンもそろっている。
なぜ必要かといえば、人と違うものが必要だからだ。
だからほぼ無限に必要になる。

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あの人と同じものを使いたいという欲望もあり、
あの人たちと違うものを使いたいという欲望もある。

たぶん、本人の意識としては、他人は関係なく、
必要だからとか機能としておもしろいからと選んでいるのだと思うが、
「これが自分にぴったりだ」と思うとき、たぶん、自己愛回路が興奮している。

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伊東屋の困るところはエレベーターが使いにくいところ。
なるべく階段で移動する。
売り場は狭いので、階段とエレベーターのスペースを考えると、なるべく歩いてくださいということになるのだろう。
最近は有楽町の東急ハンズで用が足りる。