会社経営

会社経営も半分卒業して
息子に譲り
いまは悠々自適
そんな人が会社の経費をどう使うかなと考えている
半分嘘だと思うけれど
税金の事を考えれば
領収書が集められるものだったら
そのようなもので使ってしまったほうがいいのだと語る
なぜなら税金として納められたあとは
われわれがお金の使われ方を監視することが出来なくなってしまう
それよりも、自分で応援してあげたいところにお金を使ったほうがずっといい。
そのことで自分の人生も広がればそれもいい。

その人は旅日記のような事を書いてみたいので
会社の出張だと名目をつけて旅に出て宿に泊まり食事をして酒を飲む、
そのあたりの事を考えているようだ。
一年でおおよそ一千万円くらい経費で使い切りたいという。
月に一回旅行に行くとして100万円ずつ使う計算になる。
国内旅行で一人で、100万円使えるものだろうか。
10日の旅行として一日多分8万円くらい使う。
都心の高いホテルの広い部屋なら使えるが
それはばかばかしい。
その人も、都心の外資ホテルを応援したい気持ちはないようだ。

地方に行って、早起きして、朝市でよさそうなものを見つけて、
宅配便で知り合いに送ってあげる、その程度が年寄りの楽しみとしていいのだろう。

自分で食べるにしてもたかがしれているのだし。

一日平均にすれば3万円になる。そう考えるとたいしたことも出来ないことになる。
人生は悲しい。

海外旅行をするなら、もっとお金がかかるのでうまく使う方法もあるのかもしれない。
しかしそのノウハウを手に入れるまでに途方もなく経験が必要になるように思う。

やはり
静かに暮らすのがいいのだろう。
その人には合っている。

浪費するのはだいたい三代目と相場が決まっている。