60歳のラブレターを見て
思う
企業戦士または資本主義経済成長戦士が
仕事で忙しいのを前提として
女性たちが必死で耐えた
耐えて献身して
その分を定期預金したようなもので
献身したから余計に
人生と時間と夫に価値が出て来るのだろう
男性が働いたのは勿論だが
女性が献身したから実現できた昭和だったのだと思う
*****
皆さん幸せそうでこれはすばらしいことだ
いいおうちに住んでいるし
撮影だからそれなりに準備するのも勿論だが
食卓も豊かそうだった
日本はうまくいっていたのじゃないかと思ったりする
80歳を超えて二人で生きているご夫婦はとても元気そうだった
何という理想的な姿か
*****
床屋さんが「チョキン、チョキン」というはさみの音が「貯金、貯金」に聞こえるという
手紙の文面のことを
アナウンサーが「借金、借金」と言って、
その部分をカットしなかったディレクターさんの度胸がすごい
*****
大量退職時代に夫婦でいい老後を過ごしてくださいというメッセージである
年金も介護もあてにするなということかもしれない