60歳のラブレターの女性たち

60歳のラブレターを見て
思う

企業戦士または資本主義経済成長戦士が
仕事で忙しいのを前提として
女性たちが必死で耐えた

耐えて献身して
その分を定期預金したようなもので
献身したから余計に
人生と時間と夫に価値が出て来るのだろう
男性が働いたのは勿論だが
女性が献身したから実現できた昭和だったのだと思う

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皆さん幸せそうでこれはすばらしいことだ
いいおうちに住んでいるし
撮影だからそれなりに準備するのも勿論だが
食卓も豊かそうだった

日本はうまくいっていたのじゃないかと思ったりする

80歳を超えて二人で生きているご夫婦はとても元気そうだった
何という理想的な姿か

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床屋さんが「チョキン、チョキン」というはさみの音が「貯金、貯金」に聞こえるという
手紙の文面のことを
アナウンサーが「借金、借金」と言って、
その部分をカットしなかったディレクターさんの度胸がすごい

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大量退職時代に夫婦でいい老後を過ごしてくださいというメッセージである
年金も介護もあてにするなということかもしれない