2008年10月10日のG7

その日クルーグマンは「大恐慌の再来を防げるか、それが課題だ」として、迅速な対応を期待した。

しかし結果はいろいろと難しいというにとどまった。
公的資金の注入までは決まった。
しかし資産査定の方法が決まらず、従って注入額が決まらない。
時価会計が原則であるが時価が使えない場合、独自に査定する。
それがどこまで信用できるかということになる。

10月11日の時点ではドル97円、このままで行けば102円くらいまで戻してもおかしくないとの
コメントがあった。

しかしこの20日後に90円、株は大きな下落を記録する。
このあたりからすでに対応は断固としたところがなくて、
大統領選のどさくさに合わせて混乱しても予定通りという雰囲気も感じる。

リーマンをつぶしてグリーンスパンを謝罪させようという勢力が
この時点で主導権を握っていたのだろう。

GMはじめ自動車産業をどうする予定なのだろう。
オバマは就任後に救済すると言明しているが。

産業構造の転換に関していえば、この中核労働者を現代的な有効需要たとえば
環境産業とかに振り分ける好機ではある。

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日本のデフレを解決したのは米国と中国の経済成長に伴う輸出拡大。
大恐慌を終わらせたのはニューディールと第二次大戦。

中国やインドの成長が鍵とも考えられていて、
インドやアフリカなどで道路を始めインフラを拡大する
グローバルなニューディールを推進できればいいといわれる。
先進国でいえば、温暖化対策のための新エネルギーが有望という。
これはたぶん日本が先頭を走っているので乗りやすい話だ。

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しかしこうしてみてくると結局は新しい需要が必要で、
需要が見あたらないならアフリカに道路を造るというのだから、
まったくもって古い考えは強いものだ。

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成長しなければ倒れてしまう。
まさしく成長の呪縛の中にある。

しかしながら、資本主義はそのようなものなのだから、アフリカであろうと火星であろうと月であろうと、
需要を探す。

その意味では日本が得意なダウンサイジングで儲けるのはなかなか大変そうだ。

コーラン・ウォークマンでイスラムの人たちが買ってくれるだろうか。
コーランの章の間にコーラン音楽を挟む。

アラーは光だと言った、として光発電を売る。