新型インフル、電話でタミフル処方 専門家会議が指針案了承
厚生労働省は20日、新型インフル発生時には医師の電話診察だけでインフルエンザ治療薬「タミフル」などを処方できるようにすることなどを盛り込んだ新しいガイドライン(指針)案を新型インフルエンザ専門家会議に提示、了承された。医療機関に患者が殺到し、ウイルス感染が医療現場から拡大してしまうのを防ぐ狙いだ。
通常、医療用医薬品は医師の対面診察を受けて処方せんをもらう必要がある。新型インフル発生時には例外的に、電話による診察で医師が症状を確認し、ファクスで患者の自宅に処方せんを送れるようにする。慢性疾患を抱え、定期的にかかりつけ医を受診している患者のみが対象となる。
学校閉鎖については都道府県内で1人目の患者が確認され、感染拡大が懸念された段階で実施する。患者が確認されていない都道府県でも、近隣の都道府県で発生した場合などには実施を検討するとしている。