子どものポジション変化といじめや不適応

思春期以前、子どもたちの順列(きつい言葉だけれど)を決定するのは、
性格要因である。
引っ込み思案で目立たない子は奥にいる。
目立つ子や威張る子が前面に出る。
これは子どもがまだ生産活動にも性活動にも参加していないからだ。
主に、生まれつきの気質とか、家族内での兄弟の配置、父母の性格・生活様式、そんなものが大きく関係している。

思春期を迎えて、性格ではなく能力が問われるようになる。
のろまに見えていた子が実は数学ができたり、
野球が上手で人気だった子も、将来性はないと分かったりする。
女の子は他人のサポートがうまかったりして、マネージャー能力を発揮したりもする。
急に大人びてきれいになったりもする。
つまりは大人になってどのようなポジションを占めるか、おぼろげながら分かってくる。
それは個人の能力であるから、どうしようもない。

こうしたポジション変化がうまくいかないといじめや不適応が起こるのだと考えられる