人間だから生きていれば自己愛を傷つけられることもある
たとえば8丁目にせっかく遊びに行っているのに
タレントの誰某に似ているなどといわれて傷つく
もちろん向こうは褒めたつもりなのだろうが
価値観が違うのでそんなことをいわれると傷つく
という具合でいつも傷つくのだが
その場合にどのように修復するが大切である
方法は二つあって、現実を否認するか、自分の考えを変更するかである。
現実を否認するには
誰か別の人を捕まえて誰某には似ていないといってもらったり
鏡や写真を見て確かめたり(それでも似ていないと見るのだから現実否認である)
なるべく忘れるようにしたり
それをいった人は考えがおかしいとか
その人が内心で思っていることは別なのだとか
おおむねをいえば
自分の内心の考えは訂正しないという一貫した方針がある。
これを自己愛肥大方向の解決と呼ぶ。
自分の考えを変更するには
自分の写真と誰それの写真を見比べて似ているかどうか見ればよいので
人間だから似ていないこともないだろうし
さらには
いわれるのがいやだったら
こちらがどこか変更すればいいのだろうと考える
これを現実的自己愛方向の解決と呼ぶ。
比較すると現実的自己愛方向の解決の方が賢いと思われる。
人間はいつでも現実的自己愛方向の解決が可能であるわけでもないので、
多少は自分を守るために嘘も否認の必要なのであるが
極端になるとやはりよろしくない。
うぬぼれていると評されておしまいである。