何もしない人の分なぜ払う 医療費で麻生首相が発言
08/11/27 記事:共同通信社
麻生太郎首相が20日の経済財政諮問会議で、「たらたら飲んで、食べて、何
もしない人(患者)の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」と発言していた
ことが26日に公開された議事要旨で分かった。
首相は全国知事会議で「医師は社会的常識がかなり欠落している人が多い」
と発言し、陳謝したばかり。病気になるのは本人の不摂生のためとも受け止め
られる発言で、波紋が広がりそうだ。
20日の諮問会議では、社会保障制度と税財政の抜本改革などを議論した。首
相は同窓会に出席した経験を引き合いに出し「(学生時代は元気だったが)よ
ぼよぼしている、医者にやたらにかかっている者がいる」と指摘した。
その上で「今になるとこちら(麻生首相)の方がはるかに医療費がかかって
ない。それは毎朝歩いたり何かしているからだ。私の方が税金は払っている」
と述べ、努力して健康を維持している人が払っている税金が、努力しないで病
気になった人の医療費に回っているとの見方を示した。
さらに「努力して健康を保った人には何かしてくれるとか、そういうインセ
ンティブ(動機づけ)がないといけない」と話した。