説得と世論操作

政治方針について納得してもらうことと
世論操作することとの区別がつきにくい時代ではある

小泉・竹中時代にはB層操作でイメージ戦略をとったわけだが
結局それで成功しているのだから
それを有効な説得の一つと考えるか卑劣な手段と考えるかは
なかなか難しい問題をはらんでいると思う

オバマだって演説がうまいとか痩せていていいとか知的だとかいわれていて
こうした要素が政治そのものによる説得力とどう関わっているかといえば
なかなか難しい

結局他人を投票行動に動かす能力なのだけれど
そのためにマスコミをなかば強制的に動員しても何が悪いのかということになる

法律で禁止されていない限りは自由だろうと開き直ることができる
フェアな戦いなど権力側に求めても無理というものだ

それくらいぎりぎりのことをやるしか策がなくなってきていることも事実なのだろう

戦後日本の歴史で政府のとった辻褄の合わない動きを説明するとき
背景にある米国の意向をくみ入れれば、説明しやすいことが分かっている
小泉・竹中時代のりそな騒ぎについてもそうだといわれている

民主党はそういった動きに対してどう対抗できるかが問われている
岡田代表の時の惨敗についてはいろいろな論評があった

それにしても無策・愚策のつけが結局は国民に回ることになる
困ったものだ