夢をかなえる象・ガネーシャの話で
主演している女優さんは
実に現代的な人物像を演じている
笑いながら
本気になりながら
泣きながら生きている
生きていることを肯定している
なんてすばらしいのだろう
軽くて薄くて裏も表もなく
腹の底がすぐ口にくっついている
感情丸出しのわかりやすさ
8丁目の職業女性たちの中にはやはりこんなタイプの
ちゃらちゃらして軽い、軽すぎる人がいるのだけれども、
たぶんこれは苦労した末のキャラクター・メイキングだと私は思っていたのだ
こんなに軽くて何も考えていないふりをして
次々に馬鹿話を繰り出して
大げさにうなずき
ほとんどすべてを肯定し
よいしょして
母親にもなり妹にもなり妻にもなり愛人にもなり
結局害のない娘で
しかし記憶力だけは異常に発達していて
人がしゃべった個人情報は漏らさず記憶している頭の良さで
この人たちはこの手で人をたらし込むのだと観察していた
実際、で、話の続きだけどさ、と言って通じてしまうのだからすばらしい
ドラマを見ていて思ったのだが
これがこの人たちの素ではないのだろうか
キャラクター・メイキングなどではないらしい
だとすればこれも、なんとすばらしいことだろう
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前回は男の気持ちを知るために男になってしまう話で
そのためにモツを食べる
モツを食べると男臭さの傾向が増大して男に成りきり男の気持ちが分かるようになる
その道具がモツ
たしかにハチノスなどを食べるときは野蛮人になったような気がして
何か刺激はないのかと言いたくなるような気がする
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私はこんなにも他人を求め愛を求めているのに
どうしていつまでも一人なのだろう
お店が終わるとき
どうしていつもさようならなんだろう
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ハチノスの興奮を高めるには
寄生虫をまぶすのもいいでしょう
アレルギーの予防になるかもしれませんね