隣に座っている男女はお見合いでもしているのか
身の上話をしている。
女が言うには私の兄も父も自殺した
兄は23、父は53
母がいるから私は死ねないと思っている
でもときどきふっと、このままなかったことにしてもらえたらいいのにと思うことはある
キリスト教のこともあるので何とか思いとどまっている
男が言う
僕がブルックリンに住んでいた頃の部屋は半地下だった
天井近くの窓が歩道に開いていて明かり取りになっていた
雪が降ると窓には雪が積もって一冬の間真っ暗だった
父は韓国から連れてこられた女性たちをアメリカ人の組織に引き渡す仕事だった
女性たちにだまされたと叫ばれたり
組織の人間といざこざがいつもあった
*****
夢の場面は忘れてしまう方が多いけれど何となく覚えている
昨夜従軍慰安婦とか皇軍慰安婦とかの話を読んでいたのが頭に残っていたのかと思う