入院していた人。
少しよくなったから退院した。
うつ病はマラソンで言うと、
捻挫しているようなものだから、
どんなに一所懸命気合を入れても、
うまく仕事がはかどらないし、
場合によっては捻挫を悪化させてしまう。
捻挫もうつ病も無理しないで休んで、
きちんと治すことが大切なんです。
捻挫もすっかり治れば、
またもとのように走れるようになるでしょう。
うつ病も同じですよ。
と説明する。
整形外科に行って
捻挫を治してくださいって言って
整形外科は確かに頚椎の捻挫ですねと
写真を見て言ったそうで、
そのあと痛み止めと胃薬とビタミン剤が出た
たとえ方が悪かったですね、うつ病は、セロトニンとそのレセプターの加減が悪くて、
起こるのではないかというのが最近の説明なんですよというと、
それはうつ病であって
わたしは適応障害だからセロトニンは関係ないはずだと言い張り、
うつとうつ状態と抑うつとうつ病とは名前が違うから
治療も違うのだと独自の理論を語り、
DSMとICDで確定診断できるのを知らないのかと言い、
信用している整体の先生に
あなたは適応障害に当てはまるからということである漢方薬を勧められたという
一年ほどして
やつれてやってきて、
そのあと口腔外科でかみ合わせがすべての原因だといわれ
いろいろあって
電話をしたら
割り箸を噛んでいなさいと言われて
いまは毎夜割り箸を噛んでいますという事だった
言葉と言葉はキャッチボールのようなものだから
といったら
実際に道路でキャッチボールを始めて近所から怒られた
もちろんこんな時に疑うのは別の病気で、
年齢、性別、社会適応の程度、などを勘案しつつ、検査結果とあわせて診断を絞り込んでいく。
30前、45前、45以降くらいで疑うものもかなり異なる。